FAQ

  1. 原料(有機性廃棄物)処理にあたって取り組む事は?
  2. 原料の量を減らすには?
  3. コンポって何?
  4. コンポの特徴
  5. コンポでは水分調整材は必要ですか?
  6. 発酵処理の流れ
  7. ランニングコストは?
  8. コンポの税務上のメリットについて
  9. 民間リースの導入について
  10. サポート体制は?
  11. 実際稼動しているコンポの見学は可能ですか?
  12. コンポでの発酵処理は、発酵日数が短い為、未熟な有機質肥料ではないでしょうか?
  13. 後々修理代が掛かるのでは?
  14. コンポの10年間の平均的なメンテナンス料
  15. 出来上がった有機質肥料の水分含有量はどの程度ですか?
  16. コンポというと中小畜産農家向け施設で、大規模処理施設(10~15t/日)には不向きなイメージがありますがどうですか?
  17. 水浄化処理施設より排出される汚泥の発酵処理は難しいと言われますが、コンポでの処理は可能ですか?
  18. 生ごみ(給食残土等)には、金属等の異物の混入が考えられますが、これらの異物がコンポ内に入って問題はありませんか?
  19. 脱臭対策について、何か良い提案はありますか?
  20. 各地にて有機質肥料センターが建設され、各農家でも糞の有機質肥料化が行われる事により、有機質肥料が供給過剰な状況の中で、 いまさらコンポにて有機質肥料化しても有機質肥料の販売ができないので、より減容化できる炭化焼却を考えたい。
  21. コンポからできる有機質肥料は粉状の為、販売が難しいといわれますが、どうですか?

Q1.原料(有機性廃棄物)処理にあたって取り組む事は?

原料に余計な水分を与えない事です。

重量kg 水分% 水分量kg 固形分kg
5,000 (3,900+1,100) 78 3,900 1,100
5,500 (4,400+1,100) 80 4,400 1,100
7,350 (6,250+1,100) 85 6,250 1,100
水分量と固形分の対比グラフ

78%と80%その差僅か2%なのに重量では1割増!
78%と85%その差僅か7%なのに重量では5割増!
原料の水分が増えればそれだけ量が増え、手間・設備コストも1.5倍以上!

Q2.原料の量を減らすには?

余計な水分調整材を加えない事です。

重量kg 水分% 調整材添加量kg 総量kg
5,000 (3,900+1,100) 78 4,500 9,500
5,500 (4,400+1,100) 80 5,500 11,000
7,350 (6,250+1,100) 85 9,160 16,510
水分調整材と重量の関係

例) 水分調整材(オガコ、戻し有機質肥料:水分40%)を用い、水分60%に調整した時
元の原料が重量で2倍以上に増加!

重さでは解り難いので容積(m³)に変換すると

水分% 総量kg 元の原料容積m³ 水分調整材容積m³ 総容積m³ 差(倍率)
78 9,500 10.8 5.0 15.8 3.2
80 11,000 12.8 5.5 18.3 3.3
85 16,510 20.2 7.3 27.5 3.7
水分調整材と容積の関係

容積では、3倍以上になり、手間・施設コストも3倍、できた有機質肥料の搬出も3倍になります。
コンポでは水分調整材は必要ありません。

Q3.コンポって何?

密閉縦型でタンク内部において撹拌、送風する事で好気性発酵し、有機質肥料化させる装置です。

出来上がり水分は30%前後、敷料にも使えます。ハエやウジの発生もありません。

Q4.コンポの特徴

Q5.コンポでは水分調整材は必要ですか?

コンポで処理するのに水分調整材は必要ありません。

開放式堆肥舎では、有機質肥料の切返しにおいて、水分調整用にオガコを使用致しますが、このオガコ代金を見過ごしている方が多いようです。

オガコには、意外と費用がかかるものです。

例:原料5.5t、水分80%を発酵処理するの為に水分を60%に調整した時にオガコ量は、

5,500kg≒13m³

オガコ代m³あたり2,000円とすると、

13m³×2,000円=26,000円/日

また、オガコを添加する事で生産堆肥量やランニングコストの増加に繋がります。

では、何故水分調整材が不要なのでしょうか?

処理する原料の水分に合わせ、コンポ内種堆肥の量を調整する事により、高水分の原料から低水分の原料まで、水分調整材及び戻し堆肥を一切使用せず原料の処理が可能です。

Q6.発酵処理の流れ

各処理のフローシートをご確認ください。

Q7.ランニングコストは?

ランニングコストは電気代だけで考えると高いように思えますが、人件費、水分調整材をふまえて考えると、

開放式 コンポ
時期 通常 冬期 通年
電気代 500 500 1,500
オガコ 0 2,100 0
人件費 1,600 1,600 800
合計 2,100 4,200 2,300
通年平均 2,795円/日 2,300円/日
※電気代:開放式30,000円/月 コンポ45,000円/月
※人件費800円/h
※冬期:5ヶ月

開放式の場合、冬期は戻し有機質肥料のみでは水分調整ができず、オガコを添加する場合がほとんどです。

Q8.コンポの税務上のメリットについて

  • 適用期間
    所得年月日が平成10年6月1日~平成18年3月31日内にあるもの。
  • 適用者の範囲
    細かい規定があるが、基本的には資本金1億円以下、従業員数1,000人以下等の中小企業。(青色申告をしている自営業者も含む。)
  • 適用要件及びその他注意事項
    所得価格が、1基あたり230万円以上のもの。
    当期の償却実施額が、償却限度額(普通償却限度額+特別償却限度額)に満たない場合、翌期1年以内に限り、その不足分を繰り越す事ができる。
  • 実際の計算(1年通期にて計算)
    所得価格が2,500万円のコンポの減価償却計算(定率法、耐用年数5年)
普通償却計算 特別償却を加味した計算
所得価格 償却額 普通償却額 特別償却額 償却額
1年目 2,500万 × 0.369 922.5万円 922.5万 2,500×30/100 1,612.5万
期首簿価 期首簿価 償却額
2年目 1,577.5万 × 0.369 582.0万円 887.5万 × 0.369 327.4万
3年目 955.4万 × 0.369 367.3万円 560.5万 × 0.369 206.6万
4年目 580.0万 × 0.369 217.0万円 353.3万 250万 103.3万
5年目 362.6万 250万 112.9万円

上記の通り、特別償却を加味すると、耐用年度は5年とはいえ、4年で償却計算が終わる事になります。

Q9.コンポの民間リースでの導入について

  • 全額経費処理が可能です。
  • 法廷耐用年数より短く設定できます。
  • 事務処理が簡単です。
  • 資金の効率的運用と銀行(農協)の借入れが枠が維持できます。

住商リース 株式会社

  • 資本金:147億6004万円
  • 東証一部上場
  • 株主:住友商事株式会社 住友信託銀行 住友生命保険相互会社
参考価格
物件価格 リース料(60回) リース料率
¥10,000,000- ¥196,000- 1.96%
¥20,000,000- ¥392,000- 1.96%
¥30,000,000- ¥588,000- 1.96%

畜産分野においては長年の実績があり、2000年度のみでは20億程度の契約実績があります。

Q10.サポート体制は?

設計・運転指導・メンテナンスの一貫体制です。

Q11.実際稼動しているコンポの見学は可能ですか?

はい、可能です。

実際にご自分の目で確認するのが一番です。
ご利用いただいてるオーナー様のご意見もご参考になると思います。
その際は、どうぞお気軽にお声を掛けてください。

Q12.コンポでの発酵処理は発酵日数が短い為、未熟な有機質肥料ではないでしょうか?

発酵熟度は、他処理と同じです。

発酵処理方法により、1日当りの乾物分解率は決まっており、単純に処理日数によって、発酵の熟度は判断できません。
堆肥舎にて80日間、1週間に1度切返された後にできた有機質肥料と、コンポにて16日間で処理された有機質肥料の熟度は同一です。

開放式
(体積高:1.0m)
堆肥舎
(切返し1回/週・
通気有)
コンポ
乾物総分解率 40% 40% 40%
1日当りの乾物分解 1.2% 0.5% 2.5%
処理に必要な日数 33日 80日 16日

Q13.後々修理代が掛かるのでは?

確かに機械である以上、重い負担のみをかけ、愛情を持たずに使用すれば修理代はかさむものです。
弊社では、そうならない為に予防メンテナンスプログラムを実施し、定期的にお客様へ経時年度毎の要チェックポイントを連絡して、壊れる前に修理・補修するシステムを構築しております。
また、コンポは構造上、高アンモニアに満たされている発酵槽と電気部品・油圧部品が完全に分離されています。
その他の発酵処理機械と比較すると、交換部品は少なく、高い耐久性を有しています。
現に設置後10年は当然稼動しており、設置後20年でも現役として稼動しているコンポも多々あります。

Q14.コンポの10年間の平均的なメンテナンス料

一般的に産業用機械の1年間に必要なメンテナンス費用は、イニシャルコストに対して3~5%と言われていますが、コンポ1年間に必要なメンテナンス費用は、イニシャルコストに対し、0.5%程度となり、いかに高い耐久性と信頼性があるかご理解いただけるものと思います。

Q15.出来上がり有機質肥料の水分含有量はどの程度ですか?

水分30~40%程度です。

コンポの出来上がり有機質肥料は、水分40%弱となっており、高温の発酵熱より処理されています。
開放式の出来上がり有機質肥料は、水分50%以上です。
この為、有機質肥料の袋詰を行う場合、乾燥施設などで水分40%程度まで乾燥させる必要があります。

Q16.コンポというと中小畜産農家向け施設で、大規模処理施設(10~15t/日)には不向きなイメージがありますがどうですか?

大規模処理施設(10t~50t/日)への納入も多数の実績があります。

Q17.水浄化処理施設より排出される汚泥の発酵処理は難しいと言われますが、コンポでの処理は可能ですか?

汚泥を前処理する事により、発酵処理は可能です。

コンポの大きな特徴は、原料の前処理が不要な事でありますが、汚泥の場合独特の物性・特性により、前処理が必要となります。
汚泥と出来上がり有機質肥料を容積比1:1で混ぜ合わせ、3~7日間の予備発酵の後、コンポにて処理を行います。

Q18.生ごみ(給食残土等)には、金属等の異物の混入が考えられますが、これらの異物がコンポ内に入って問題ありませんか?

大きなビニール袋以外、異物を除去する必要はありません。

開放式撹拌機の場合、高速で撹拌機が回転しますので、異物の混入は問題となりますが、コンポの場合、撹拌の動きは非常にゆっくり(1回転40分)している為、異物の混入は問題ありません。
但し、大きなビニール袋は、送風用の空気穴を塞ぐ可能性がありますので、混入は避けてください。
異物が混入した有機質肥料は、出来上がり有機質肥料の取出し時に、トロンメル・磁選機にて異物を除去します。

Q19.脱臭対策について、何か良い提案はありますか?

中小農家規模であれば、簡易型脱臭装置として、木くず脱臭法を推奨いたしておりますが、より高度な脱臭及び脱臭時に発生する結露水まで考慮しますと、「緊プロ型RW脱臭システム」、または「ディーゼルエンジン脱臭発電装置」のいずれかが、コンポの特性上ご推奨できる脱臭方法です。

Q20.各地にて堆肥センターが建設され、各農家でも糞の が行われる事により、有機質肥料が供給過剰な状況の中で、今さらコンポにて堆肥化しても有機質肥料の販売ができないので、より減容化できる炭化焼却を考えたい

コンポと炭化装置・焼却装置を組み合わせたプランをご提案いたします。

炭化処理・焼却処理においても、処理する原料の水分が60%以上の場合、乾燥工程が必要となります。
水分60%以上の原料の場合、直接炭化処理・焼却処理を行いますと、この乾燥工程に膨大なランニングコストが掛かります。
弊社では、発生する原料の一部をコンポにて堆肥化し、残りの原料との平均水分を60%以下にして炭化・焼却処理するシステムをご推奨いたします。
炭化・焼却メーカーとも既にタイアップしており、テストプラントでの試験・データ収集により、原料の特性に合わせた処理プラントをご提案いたします。

Q21.コンポからできる有機質肥料は粉状の為、販売が難しいと言われますが、どうですか?

粉状堆肥でも根強い需要はあります。

但し、有機質肥料の需要には地域性もあり、粉状堆肥が不評であると言われる地域がある事は否定できません。

コンポからできる有機質肥料を粒状にする方法

  • 弊社製エコシーダーを使用し、粒状にする事ができます。
  • 既設または新設発酵ロータリー施設を併用する事により、粒状化が可能です。